32歳独身童貞の俺。
髪型もピシッとすっきり男前に仕上げスーツも新卒から着ていた毛玉だらけのダボダボのスーツから体型にピッタリ合ったスーツを着用し出社。
ボンクラ上司どもや会社の男達は何も反応しなかったが前に出会いが無いと悩み相談をした部下や同僚からは評価された。
そしてドキドキしながらも仕事帰りにナンパしてみる事にした。
東京駅周辺の出会いの場をネットで検索して色々調べてみたが、東京丸の内にはバーが沢山あり外国人やナンパ待ちの女性が仕事終わりに飲みに来るらしい。
そこで俺も仕事帰りに事前に調べたバーに行く。
こんな感じのバーが丸の内にはありスタンディングスタイルで皆が飲んでいる。
時間は19時45分で仕事終わりのサラリーマンやOLが沢山いる。
私は感激した。
いつも職場に女性がいないがここにはいていとも簡単に出会えるじゃないか!?
しかも目の前には綺麗で可愛らしい女性が沢山いてさすが丸の内、勘違いブスもいるけど基本的に可愛い女性ばかりだ。
さっそく声を掛けよう!
と思ったがいざ声を掛けようとすると腰が重く動けない。
そう、俺は自分自身が女性経験ゼロで自信が無い事や何を話せばいいのか分からない、それに俺なんかに話しかけられたら迷惑なじゃなかろうか?
いや、もしかしたら鼻で笑われるかもしれないし無視されるかもしれないし、それどころか周りの客も嘲笑するんじゃないか?
心の中で「ナンパなんて馬鹿な事は辞めろ!うすら馬鹿!おまえができるわけないじゃないか」
という声が聞こえた。
そうなのだ、自分はついにナンパする事も無くただ1人で酒を飲んでいるだけ。
失敗を恐れて女性に声を掛ける勇気が無いのだ。
これに気づいた俺は5杯ほど酒を飲んで一人静かに酔っ払い女性を目の前にして敵前逃亡。
家に帰り自分の情けなさにふがいなく感じで落ち込んだ。
いや、ナンパとか無理なんだけど…どうすればいいんだ?
困った。
次回へ続く